フサタヌキモ(Utricularia dimorphantha)は、タヌキモ科タヌキモ属の植物。浮葉性の水草で、湖沼やため池に生育する。

分布

日本固有種。現存する生育地は数箇所しかなく、絶滅の危機に瀕している。

形態、生態

多年草。茎は30-80cm、葉は線形で長さ2-6cm、まばらに分枝する。他のタヌキモ類に比べて、捕虫嚢はほとんどつけない。

開放花と閉鎖花をつけ、開放花の花期は7-8月、花弁は黄色で3-5個つける。閉鎖花は球形で、花期は6-9月、直径1-2mmで、自家受粉によって種子を形成する。

利用

アクアリウムで利用されることがある。タヌキモ類は食虫植物としても人気が高く、希少な本種は高値で取引されているといわれる。

脚注

関連項目

  • タヌキモ属
  • 食虫植物

フサタヌキモ (タヌキモ科) 私の植物観察日記

フサタヌキモ(Utricularia dimorphantha)

タヌキモの捕虫・消化・吸収

フサタヌキモ

2022年9月30日 食虫植物(1) 『フサタヌキモ』 石田精華園 園主の日記