ドゥレッツァ(欧字名:Durezza、2020年4月24日 - )は、日本の競走馬。2023年の菊花賞の勝ち馬である。
馬名の意味は、激しさ、厳しさ(音楽用語)。父名より連想。
戦績
2歳(2022年)
9月19日、中山競馬場第6レースの2歳新馬戦(芝2000m)で、クリストフ・ルメールを背にデビューし3着。約2か月後、ルメールとの再コンビで挑んだ東京競馬場の2歳未勝利戦で、のちの重賞馬サトノグランツを下して初勝利を収めた。
3歳(2023年)
1月のセントポーリア賞より始動する予定だったが、蹄の不安で回避。復帰戦となった4月の山吹賞(1勝クラス)で2勝目を挙げた。結局春クラシックには間に合わなかったものの、続く6月のホンコンジョッキークラブトロフィー(2勝クラス)、8月の日本海ステークス(3勝クラス)も勝利してオープンクラスに昇格した。
迎えた10月22日、主戦のクリストフ・ルメールに戻り、初の重賞・初のGI挑戦としてクラシック三冠最終戦の菊花賞に出走。レース前は皐月賞馬ソールオリエンス、ダービー馬タスティエーラ、トライアルの神戸新聞杯を制したサトノグランツに次ぐ4番人気に支持された。17頭立ての大外17番からスタートすると、1周目の3~4コーナーで一度ハナに立たった。2周目の向正面からはパクスオトマニカとリビアングラスの2頭を行かせて好位に待機し、直線で一気に抜け出すと、最後は2着タスティエーラに3馬身半差をつけ圧勝。初勝利から5連勝、また1990年のメジロマックイーン以来となる重賞初挑戦での菊花賞制覇を達成した。さらに、皐月賞馬とダービー馬の両方を下しての菊花賞制覇はナリタトップロード以来24年ぶりとなった。
4歳(2024年)
3月10日の金鯱賞より始動。1番人気に支持されたが、4角で外を回るロスを最後まで取り戻せず、前年覇者プログノーシスから5馬身差の2着に敗れた。続いて、4月28日の天皇賞(春)に出走。序盤は積極的なレース運びを見せるも、3コーナー手前から手応えが悪くなり、そのままズルズルと後退。2番人気の期待を大幅に裏切る15着に惨敗した。気温30度を超える当日のコンディションの影響で軽い熱中症の症状が確認されたほか、その後の検査で右第1指骨を剥離骨折していたことが判明した。全治3ヶ月の診断で休養入りとなった。
競走成績
以下の内容は、JBISサーチおよびnetkeiba.comの情報に基づく。
- 競走成績は2024年11月24日現在
血統表
- 母モアザンセイクリッドはニュージーランドオークスの勝ち馬。
- 3代母Tamarinoの半兄に1995年BCターフ勝ち馬のNorthern Spurがいる。
- そのほかの近親にサマーセント、テンハッピーローズ、Marju、Salsabilなど。詳細はフェオラ#その他の近親を参照。
脚注
注釈
出典
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ

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