ふくひびきは、1993年(平成5年)に東北農業試験場によって育成されたイネ(稲)の品種。旧系統名は「奥羽331号」。「奥羽316号」を花粉親、「コチヒビキ」を種子親とする交配によって育成された。福島県の「フク」と、「コチヒビキ」の「ヒビキ」を組み合わせ、「農村に福を響かせたい」という願いも込めて命名された。
短稈の穂重型で、耐倒伏性が強い。東北中南部での熟期は中生の中。極多収で、1994年(平成6年)に福島県において、10アールで1,000kgの収穫が記録されたことがある。
千粒重は23.2gでやや大粒。食味は「日本晴」に近く、酒造用掛米や米菓加工用米としての適性に優れるほか、飼料用米としても利用される。
脚注
参考文献
- 石谷, 孝佑 編『米の事典 -稲作からゲノムまで-』(新版)幸書房、2009年11月20日。ISBN 9784782103388。
- 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535。
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