真々部氏館(ままべしやかた)は、長野県安曇野市豊科高家にあった日本の城。安曇野市指定史跡。別名は真々部城。標高は586メートル。
概要
信濃国安曇郡の豪族仁科氏の庶流・真々部氏の居館である。16世紀中盤に武田氏の支配下に入ると、同郡南部の要衝にあることから重要視されるようになった。天正8年(1580年)の仁科盛信書状からは、城下町で馬市が開催されていたことが記録されている。
本館を囲む正方形の屋敷割りは「殿村」と呼ばれ、中央に「堀之内」があった。その周囲に東西南北の小路を巡らせて通称「七寺八小路」と呼ばれる寺町を形成し、金龍寺はその中心に位置した。城館の西側を通っていた旧千国街道に沿って上中下の町割りを実施し、家来衆の居住地とした。現在は北東側を国道147号が通っている。また隣接する中萱村に乾馬場、飯田村に辰巳馬場があった。
脚注
参考文献
- 『南安曇郡誌 第2巻 上』
- 『角川日本地名大辞典 20 長野県』角川書店 1990年
- 平井聖ほか 『日本城郭大系』第8巻(山梨・長野)新人物往来社 1980年
- 宮坂武男 著 「図解山城探訪 第六集 安曇資料編」長野日報社 1999年
- 宮坂武男 著『縄張図・断面図・鳥瞰図で見る信濃の山城と館』第7巻 戎光祥出版 2013年
関連項目
- 日本の城一覧




