クルシフィックス (Crucifix、1837年 - 1857年)は、イギリスの競走馬・繁殖牝馬。12戦不敗の成績を残し、1840年にはクラシック競走を3勝、変則ながら史上初の三冠を達成した(ただし、通常イギリスでこの馬を三冠馬とすることはない)。馬名は「十字架」あるいは「十字架像」の意。
生涯
2歳時から快速ぶりを発揮し、現在も残るジュライステークス等の競走を制している。クラシック戦線は2000ギニー、1000ギニーを史上初めて連覇すると、距離が伸びたオークスも快勝した。この後はそのまま引退。当時としてもかなり早い引退である。なおウェストオーストラリアンが史上初のクラシック三冠を達成したのが1853年であり、クルシフィックスの13年後のことであった。
引退後は繁殖牝馬となった。繁殖成績は同世代のポカホンタスにこそ及ばないものの、タッチストンとの間に残したサープライスはダービーステークスとセントレジャーステークスを制し、母子2代合わせてのクラシック全制覇を達成している。他にカウル(父ベイミドルトン)等。牝駒ロザリーは牝系子孫を伸ばし、ファミリーナンバー2号族i分枝(クルシフィックス系)の祖となった。
クルシフィックス自身は1857年に死亡。馬屋の近くに埋められた。側にはカウルの父ベイミドルトンも一緒に埋葬されている。
主な勝ち鞍
- 2歳 - チェスターフィールドステークス、モルクムステークス、ジュライステークス、クリテリオンステークス
- 3歳 - オークス、2000ギニー、1000ギニー
血統表
外部リンク
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