今夜はブギー・バック」(こんやはブギーバック)は、日本のミュージシャンである小沢健二と、日本のラップユニットであるスチャダラパーによるコラボレーション楽曲。

1994年3月9日に東芝EMI/イーストワールドレーベルと、キューン・ソニーレコードから同時リリースされた。

解説

レコード会社の枠を超えたコラボレーション楽曲として、小沢健二がメインの"nice vocal"バージョンと、スチャダラパーがメインの"smooth rap"バージョンが2枚同時でリリースされ話題を呼んだ。このことから、コラボレーション作品のさきがけとして著名な作品となっている。なお、この2作の裏ジャケットを並べると、繋がって1つの写真になる。

本作の誕生はレコード会社側からいろんな人とコラボをしてほしいとスチャダラパーのメンバーが言われたことが発端であり、当時は音楽をやっている友人が少ない中で小沢はその1人であった。

もともと小沢もBOSEも同じマンション(通称:ブギーバックマンション)で暮らし行き来する仲であり、楽曲もお互いの部屋に行き来しながら制作された。なお、このコラボレーションについてスチャダラパーは、2018年のライブイベントにて「当初は冨好真にオファーしていた」と語っているが、お笑いのイベントでの発言であり信憑性に欠ける。

50万枚を超える大ヒットにより、2組の名は一躍広く知れ渡り、後にリリースされた互いの作品もヒットとなった。数多くのミュージシャンによりカバーされ、ライブで演奏されたりリリースされた。

この曲のコード進行はアン・ヴォーグの「Give It up, Turn It Loose」と言われてきたが、twitter上でANIが否定した。また、2005年11月3日に放送されたラジオ番組『WANTED!』(TOKYO FM系列)において、ジャズミュージシャンである菊地成孔がこの件について言及していた。

バックトラックはナイス&スムースの「CAKE & EAT IT TOO」をサンプリングしており、各バージョン名もこれに由来している。

シングル

  • 今夜はブギー・バック (nice vocal) (東芝EMI、1994年3月9日、最高位15位)※「小沢健二 featuring スチャダラパー」名義。
  • 今夜はブギー・バック (smooth rap) (キューン・ソニーレコード、1994年3月9日、最高位21位)※「スチャダラパー featuring 小沢健二」名義。

※1994年5月14日、両方のシングル全曲を収録したヴァイナル12インチ盤BOOGIE BACK~SPECIAL LIMITED VINYL EDITION~がファイルレコードから発売された。

今夜はブギー・バック (nice vocal)

今夜はブギー・バック (nice vocal)」(こんやはブギーバック ナイスヴォーカル)は、日本のミュージシャンである小沢健二 featuring スチャダラパーのシングル。

1994年3月9日に東芝EMIのイーストワールドレーベルからリリースされた。

前作「暗闇から手を伸ばせ」以来3か月ぶりのリリースで、小沢健二としては3枚目のシングルとなる。

収録曲

全曲、作詞・作曲・編曲:小沢健二、光嶋誠、松本真介、松本洋介

  1. 今夜はブギー・バック (nice vocal) BOOGIE BACK
    池袋『P'PARCO』キャンペーンCMソング 当時のCMにも小沢本人が出演している。
    フジテレビ系列『タモリのスーパーボキャブラ天国』テーマソング
  2. 今夜はブギー・バック (meanwhile back at the party)
  3. 今夜はブギー・バック (ヴォーカル用カラオケ)

今夜はブギー・バック (smooth rap)

今夜はブギー・バック (smooth rap)」(こんやはブギーバック スムーズラップ)は、日本のミュージシャンであるスチャダラパー featuring 小沢健二のシングル。

1994年3月9日にキューン・ソニーレコードからリリースされた。

スチャダラパーとしては7枚目のシングルである。

収録曲

全曲、作詞・作曲・編曲:小沢健二、光嶋誠、松本真介、松本洋介

  1. 今夜はブギー・バック (smooth rap) BOOGIE BACK
  2. 今夜はブギー・バック (Live at BIG EGG?)
  3. 今夜はブギー・バック (ラップ用カラオケ)

参加ミュージシャン・スタッフ

バージョン

今夜はブギー・バック (meanwhile back at the party)
"nice vocal"のカップリングとして収録。「今夜はブギー・バック」のバックトラックに歓声やスチャダラパーによるラップが部分的に乗せられた音源。
今夜はブギー・バック (Live at BIG EGG?)
"smooth rap"のカップリング。ラップ部分のみを擬似ライヴに仕立てたミックス。
今夜はブギー・バック ("DISCO TO GO LIVE") featuring スチャダラパー
小沢健二のシングル「ラブリー」収録。小沢のライブにスチャがゲスト出演した際、収録されたもの。
今夜はブギー・バック (smooth rap) Remixed by 小山田圭吾
スチャダラパーのリミックスアルバム『サイクル・ヒッツ 〜リミックス・ベスト・コレクション〜』収録。リミックスを手がけた小山田圭吾が小沢健二のパートを歌っている。
今夜はブギー・バック (smooth rap) Remixed by 高木完、K.U.D.O.
『サイクル・ヒッツ 〜リミックス・ベスト・コレクション〜』収録。

カバー

TOKYO No.1 SOUL SET HALCALI のカバー・シングル

今夜はブギー・バック」(こんやはブギー・バック)は、TOKYO No.1 SOUL SET HALCALIのシングル。

1994年に小沢健二とスチャダラパーによるコラボレーション楽曲「今夜はブギーバック」のリミックスバージョンで、2009年6月22日から日産自動車「キューブ」のテレビCMソングとして使用された。

当初は楽曲リリースの予定がなかったが、オンエアしてから多くの問い合わせが殺到し、リクエストの声に応え、同年8月5日から着うたで配信開始。レコチョクの着うたデイリーチャートで初登場3位を獲得、高い注目を集めたことから、CDでの発売が決定した。また、CDジャケットはCM映像と同じで、赤塚不二夫のキャラクターが登場している。

オリコン初登場10位を獲得。TOKYO No.1 SOUL SETにとって自身初のオリコントップ10入りを果たしたが、HALCALIはアルバム『ハルカリベーコン』以来のトップ10入りとなった。。

収録曲
  1. 今夜はブギー・バック/TOKYO No.1 SOUL SET HALCALI
    日産自動車「キューブ」CMソング。
  2. Rising Sun(Single Mix)/TOKYO No.1 SOUL SET
  3. Innocent Love 2009/TOKYO No.1 SOUL SET
    以上2曲はいずれもTOKYO No.1 SOUL SETの楽曲で、「Rising…」は同年3月にリリースされたアルバム『BEYOND THE WORLD』からのシングルカット、「Innocent…」は2007年12月にデジタルシングルでリリースされた楽曲の新バージョンである。
  4. 今夜はブギー・バック(Karaoke)/TOKYO No.1 SOUL SET HALCALI

その他

  • 1995年3月1日、アンサーソングとしてECDが「DO THE BOOGIE BACK」をリリース。
  • 同年6月21日、宇多田ヒカルが『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』初登場時のライブでも披露した(後日スペシャルで未公開シーンとしてオンエア)。
  • 2001年5月21日、SMAPが同日に放送された『SMAP×SMAP』のコーナーの1つで披露。
  • 2005年、TERIYAKI BOYZが『今夜はバギーパンツ』で歌詞の一部を使用。NIGOは親友のスチャダラパーに「すいません、使っちゃいました。」と話し「使用料もらえるの?(笑)」と返された。
  • 2006年10月5日、『うたばん十周年SP』で稲垣吾郎と木村拓哉が披露。
  • 2006年11月13日、DAX Live!!でトンガリキッズのニポポがスチャダラパー本人の前でカラオケを披露。
  • 2007年3月16日、AP BANG! 東京環境会議にてスチャダラパー、KREVAのドッキングで披露。
  • 2007年4月28日、ARABAKI ROCK FESTIVAL 2007にてハナレグミが、ゲストにスチャダラパーを迎えてセッション披露。
  • 2007年8月17日、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007にてハナレグミが、ゲストにスチャダラパーを迎えてセッション披露。
  • 2007年10月16日 - 10月17日、ハナレグミのワンマンライブにて、ゲストにスチャダラパーが飛び入り参加し、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007と同様にセッションを披露。
  • 2014年10月29日-30日・11月7日-8日、Zepp Namba・Zepp Nagoya・Zepp Tokyoで行われた、電気グルーヴ25周年記念ツアー「塗糞祭」で、ゲストとしてスチャダラパーが参加、この曲を電気グルーヴと共に披露している。小沢健二のパートは基本的には石野卓球が担当したが、「心変わりの相手は僕に決めなよ〜」のパートはagraph(牛尾憲輔)が担当した。
  • 2016年5月30日、スチャダラパーが『SMAP×SMAP』にゲスト出演。SMAPとともに披露。
  • 2016年10月21日、BEAMSが創業40周年を記念してファッションと音楽の歴史をまとめたMV「今夜はブギーバック|TOKYO CULTURE STORY 今夜はブギー・バック(smooth rap)」を公開。南佳孝、戸川純、森高千里、野宮真貴をはじめとする70年代から2016年までを代表する様々なジャンルのアーティスト15組が参加し、池松壮亮、小松菜奈ら総勢82名の俳優やモデルとともにMVに登場した。

脚注


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【instrumental】今夜はブギー・バック feat. 宇多田ヒカル【BEAT672】 YouTube

今夜はブギー・バック (nice vocal) YouTube

『今夜はブギー• バック』 🧢 小沢健二 featuring スチャダラパー ☆ cover YouTube

水星 × 今夜はブギー・バック nice vocal YouTube