KUWATA BAND(クワタバンド)は、サザンオールスターズの桑田佳祐を中心にして結成された日本のロックバンド。レコード会社はサザンの専用レーベルであるタイシタレーベル。
1985年までサザンとして活動していた桑田の「いつかデタラメなロックをやってみたい!」という思いと原由子が産休に入ることが結成の動機となり、1986年に1年限定で活動した。1987年12月24日に放送された日本テレビ系列音楽番組『メリー・クリスマス・ショー』内で一度限りの再結成を果たしている。
メンバー
音楽性
当時桑田は「日本人・中国人・韓国人のロックもいずれ近いうちにすべて英語になるだろう」と本気で思っていたことからアルバム『NIPPON NO ROCK BAND』の曲はすべて英語詞で書かれるなど、当初から日本のロックへの問題点を投げかける姿勢が強く見られた。また当時、桑田は「俺たちもいずれは海を渡っていく」と海外進出を視野に入れた発言をしていた。
一方で活動期間中に発表された4作のシングルはサザンの流れを汲む日本語と英語を織り交ぜたものだった。KUWATA BANDの解散後も、桑田は日本語と英語を融合させた楽曲を発表していったのち、1990年代以降は日本語を前面に押し出した作風に方向性を転換し「月」(1994年)や「東京」(2002年)など、文学性と日本情緒をたたえた作品も発表されるようになり、年輪を重ね、歌詞の世界は陰影を濃くしていった。この変化に関しては「日本人歌手としての自覚が強くなった」と語っている。
来歴
- 結成から解散まで
1986年1月に桑田佳祐が同じサザンのメンバーである松田弘など他のミュージシャンに声を掛けて結成した。4月5日にデビューシングル「BAN BAN BAN」を発売。オリコンでは13週連続TOP20入りをし、ロングヒットを記録。ザ・ベストテンでもこの年の年間1位を記録した。その後、7月5日に2枚目シングル「MERRY X'MAS IN SUMMER」、3枚目シングル「スキップ・ビート (SKIPPED BEAT)」を同時発売した。7月14日には1枚目アルバム『NIPPON NO ROCK BAND』が発売され、7月18日からはライブツアー『ROCK CONCERT』スタートした。11月5日に4枚目シングルとなる『ONE DAY』を発売。12月5日には7月から始まったライブを収録したアルバム『ROCK CONCERT』を発売。12月24日に桑田がプロデュース(企画)した日本テレビ系列の番組『メリー・クリスマス・ショー』に出演者・サウンドプロデューサーとして参加した。
1987年1月10日に映像化した作品『ONE DAY KUWATA BAND 〜ROCK CONCERT (AT TOHO STUDIO,19th Oct.1986)』を発売。その後、解散コンサートツアー『KUWATA BAND "FINAL" ぼくら:1987』を行った後に解散したが、12月24日に前年に引き続き番組『メリー・クリスマス・ショー』への参加のために一時的に再結成している。
- 解散後
2016年2月26日に桑田の還暦を期に、KUWATA BANDの全曲の配信が解禁され、2019年12月20日にはストリーミング配信も開始した。
賞
- 日本レコード大賞
- 日本ゴールドディスク大賞
作品
- 最高順位はオリコン週間ランキングによる。
シングル
- 再発版
アルバム
- 再発版
映像作品
ライブ・コンサートツアー
タイアップ楽曲
脚注
注釈
出典
関連項目
- メリー・クリスマス・ショー
- Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない) - 編曲を担当。
外部リンク
- SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE - サザンオールスターズの公式サイト
- KUWATA BAND | VICTOR ONLINE STORE - JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント




